閉経とピルの関係

ピル(低用量ピル)は避妊だけではなく、不順な生理周期を整えたり、月経過多や月経困難を正常にする働きがあります。
そのために40歳を過ぎてもピルを服用している方は沢山いると思います。
確かにピルを使用していると肌の調子もいいし、旅行に行くときも計画が立てやすいし便利ですね。

 

ピルは2種類の女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロンから生成されています。

 

閉経年齢になるとピルによるエストロゲンの量が過多になってしまい、それがデメリットに働いてしまい乳がんになる確率が高くなります。
また、ピルを使用しつづけると静脈瘤血栓や脳梗塞・心筋梗塞のリスクが高くなります。

 

若々しさを保つためや体調の管理のためにピルを服用したい場合にはピルからホルモン補充療法へと変えてみるのも1つの手です。
ホルモン補充療法でもエストロゲンとプロゲステロンを使用します。
違うのはエストロゲンが自然由来のものという事です。

 

ピルが正常な卵巣機能に抑制をかけるのに対して、ホルモン補充療法は膣機能や外陰部の正常化、また骨粗しょう症の防止にも役立ちます。

 

どうしてもピルを続けたい人は

 

1.喫煙しない
2.長期にピルを服用しない
3.乳がんや他の定期検診を必ず受ける

 

ことを条件に専門家に相談しながら服用しましょう。