早期閉経
早期閉経とは
早期閉経についてはコチラの記事も参考にして下さい。⇒閉経年齢はいつ
40歳前後で1年以上生理がなく、卵巣機能が完全に停止している場合は早期閉経と考えられます。
無月経と早期閉経の違い
「無月経」とは生理がないことをいいますが、卵巣機能は休眠しているだけでまだこれから回復する事がある状態です。
脳の下垂体から分泌されるホルモンの刺激を受けて卵巣の女性ホルモンは分泌されます。
無月経の場合は、下垂体を外から刺激する事により、卵巣を再び機能させて生理を起こすことができます。
これに対して「早期閉経」は卵巣機能が停止してしまっているので下垂体を刺激しても
生理が起こる事はありません。
30代〜45歳までで生理のない人は要注意!
閉経すると実年齢は若くでも、身体の中は老化が進んだり更年期の症状が出てきたりします。自然な閉経時期が48歳〜52歳という事を考えると身体は10歳程老け込んでしまうという事になりかねません。つまり、骨粗しょう症になったり、更年期障害のような症状がでてきたりします。
では、早期閉経を防ぐにはどうすべきか?
ダイエットとストレスが原因に
無理なダイエットや過度の過労やストレスを抱えると脳の情動センターの脳幹がダメージを受けます。この脳幹は卵巣機能にも影響しているためにホルモンのバランスが乱れてきます。長期間、この状態が続くと卵巣機能が修復できなくなって早期閉経を招いてしまいます。
早期閉経の予防法
生活習慣の見直しをする
ストレスや過労が溜まっているのかなと感じたら、まずご自分の生活習慣を見直してみて下さい。例えば、朝早く起きなければならないのに、夜遅くまで家族に付き合って起きていたりしていませんか?睡眠不足はストレスや過労へと繋がっていきます。そういう場合は、家族と相談して思い切って先に就寝してしまいましょう。
無月経を放置しない
無月経を放置しておくと、休眠状態にある卵巣機能が停止して早期閉経へと至ってしまいます。特に30代で出産して生理がない場合にはそのままにしておくと閉経する場合があります。原則、3ヶ月生理がない場合は1度婦人科で診察をうけましょう。
卵巣は若返るのか?
2012年8月20日の毎日新聞に東京の不妊治療施設が「閉経前後の女性の卵巣に自身の皮下脂肪から取り出した幹細胞を注射し、卵巣機能の改善を目指す治療を計画している」という記事が載っていました。
この施設では臨床研究として厚生労働省に申請しているということです。
この研究は加齢などで機能が低下した女性の卵巣を若返らせるもので、最終的には妊娠を目指しているとのこと。
この研究が実際の治療に役立つようになれば、将来的には病気や加齢で排卵機能が低下した女性の味方になると思います。