尿もれはなぜ起こるの?
人には言えないけれどくしゃみをしたり、思いものを持ったりした時にほんの少しだけ尿がもれてしまう・・・
こんな経験をしている人は多いと思います。
尿もれにはいくつかの種類があります。
腹圧性尿失禁
尿意を感じないのに、腹部に力が入った時に無意識に少しだけ尿がもれてしまう。
切迫性尿失禁
尿意を感じた時にトイレまで我慢できずに尿がもれる。
溢流性尿失禁
膀胱がいっぱいになると尿が自然にもれる。
これは老人に多くみられ、閉経年齢期にはほとんど見られません。
尿もれの原因は?
尿もれの一番の原因は「骨盤底筋」のゆるみにあります。
“骨盤底筋”は文字通り骨盤の一番下にある筋肉で、膀胱や子宮を支えています。
出産や長時間立ったままの仕事や力仕事などで骨盤底筋に多くの負担がかかりダメージを受けると骨盤底筋がゆるんでしまいます。
今は少しの尿もれだから・・と油断していると、加齢による女性ホルモンの減少が加味されて尿もれから尿失禁になります。
最悪の場合は子宮が膣まで下がってくる「性器脱」になる場合もあるので尿もれを防ぐ対策が必要です。
尿もれ・尿失禁対策
自分で簡単にできる尿もれ対策としては骨盤底訓練があります。膣を締めるトレーニングをすることで骨盤底筋を鍛えます。
〈方法〉
@あお向けに寝て、両足を10cmほど広げてひざを立てます。
Aお尻の穴を締めて腹部に少し力をいれます。
B腰を上下させます。
無理をしない程度に行って下さい。
また、隙間時間を利用してのエクササイズ、例えば電車に乗った時や家事をする時に骨盤底の筋肉に力を入れたり、緩めたりを習慣化すると効果があります。
ただ、尿もれの量が増えたり回数が増える場合には恥ずかしがらずに泌尿器科を受診しましょう。